用語集

当サイト独自定義の指標や、よく使う財務指標の定義をまとめています。各用語の見出しから個別ページへ遷移できます。

独自定義の指標

運転資本余剰 (free_cash)

定義: 現金 − 流動負債

短期的に支払うべき負債を差し引いても残る現金の額。プラスが大きいほど短期の資金繰りに余裕があり、マイナスなら短期負債をすべて現金だけでは賄えない状態を示します。

※ 「フリーキャッシュフロー(FCF)」とは別物です。FCFは営業CF − 投資CFで、期間の現金創出力を示す指標。運転資本余剰は時点の可処分性を示す独自指標です。金融業は業態が異なるため対象外。

運転資本余剰/時価総額 (free_cash_ratio)

定義: 運転資本余剰 ÷ 想定時価総額

時価総額に対する運転資本余剰の比率。プラスかつ大きいほど、株価の裏付けとなる短期現金ポジションが厚いとみなせます。

ネットキャッシュ (NC) (net_cash)

定義: 現金 + 投資有価証券 − 有利子負債

実質無借金経営かどうかを判定する指標。プラスなら実質無借金、時価総額の半分以上あるような企業は割安の目安になります。

NC/時価総額 (net_cash_ratio)

定義: ネットキャッシュ ÷ 想定時価総額

時価総額に占める実質現金ポジションの比率。時価総額10億円未満・金融業は対象外。

財務プロファイル(A〜E)

定義: 収益性・安定性・成長性・効率性・CF健全性 の 5軸スコア

全社中の相対位置を5軸でA〜Eにランク付け。各軸の算出ロジックはパイプライン側のスコアリングに基づきます。同じ業種内での順位(業種 N/M位)も併記しています。

一般的な指標

ROE (roe)

定義: 当期純利益 ÷ 自己資本

株主資本に対する利益の効率性。一般に8%超が優良の目安。高いほど資本効率が良いが、財務レバレッジで嵩上げされている場合もあるためROAと併せて見る。

ROA (roa)

定義: 当期純利益 ÷ 総資産

総資産に対する利益効率。借入を含む全資産でどれだけ稼いでいるかを示す。ROEとの差が大きいほど財務レバレッジが効いている。

ROIC (roic)

定義: 税引後営業利益 ÷ 投下資本

投下資本(有利子負債+自己資本)に対する本業のリターン。WACCを上回ればバリューを生み、下回れば毀損している。金融業は事業構造が異なるため対象外。

PER (per)

定義: 株価 ÷ 1株当たり純利益(EPS)

投資回収にかかる年数の目安。当サイトでは想定株価ベース(業種平均PERから逆算した参考値)。業種・成長性により適正水準が大きく異なるため、同業比較で用いる。

PBR (pbr)

定義: 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)

解散価値に対する株価の倍率。1倍割れは資産価値より株価が低い状態。ただし継続企業前提では収益性(ROE)と組み合わせた評価が必要。

EV/EBITDA (ev_ebitda)

定義: (時価総額 − ネットキャッシュ) ÷ EBITDA

事業価値の回収年数。資本構造の影響を排除した実質的な企業価値倍率で、業種を跨いだ比較に向く。一般に8倍以下が割安の目安。

EBITDA (ebitda)

定義: 営業利益 + 減価償却費(概算)

減価償却影響を除いた本業のキャッシュ創出力。設備集約型の事業比較や、減価償却方針の異なる企業同士の比較に向く。

想定時価総額

定義: 想定株価 × 発行済株式数

想定株価は直近期のEPSと業種平均PERから推定した参考値で、実際の市場価格ではありません。EDINETには株価データが含まれないための便宜的な指標。

D/Eレシオ (d_e_ratio)

定義: 有利子負債 ÷ 自己資本

財務レバレッジの指標。1倍超は自己資本より借入が多い状態。業種により適正水準が大きく異なる(金融業は構造的に高い)。

フリーCF (free_cf)

定義: 営業CF + 投資CF

本業で稼いだ現金から成長投資を差し引いた、株主・債権者に分配可能な現金。継続的にプラスなら自走可能な財務体質。

FCFマージン (fcf_margin)

定義: フリーCF ÷ 売上高

売上に対するフリーキャッシュフロー比率。ストック型ビジネス・SaaSなどは10%超が目安。

キャッシュ化率 (cash_conversion)

定義: 営業CF ÷ 営業利益

利益が現金にどれだけ変換されているかの指標。100%前後が健全。著しく低いと売掛金膨張・在庫滞留などのリスクサイン。

営業利益率 (operating_margin)

定義: 営業利益 ÷ 売上高

本業の収益性。業種により水準が大きく異なる(IT・医薬は20%超、商社・小売は数%が普通)。同業比較で用いる。

自己資本比率 (equity_ratio)

定義: 自己資本 ÷ 総資産

総資産に占める返済不要の資本の割合。一般に40%超が安全水準、20%未満は要注意(金融業は構造的に低い)。

EPS(1株当たり純利益) (eps)

定義: 当期純利益 ÷ 発行済株式数

1株あたりの利益。PER算出の分母。自社株買いで分母が減るとEPSが押し上がる。

BPS(1株当たり純資産) (bps)

定義: 自己資本 ÷ 発行済株式数

1株あたりの解散価値。PBR算出の分母。