事業概要
当期決算期(2026年3月期)における当社の事業は、主にリース事業、ファイナンス事業、インベストメント事業、そしてその他の事業で構成されています。リース事業では、官公庁や自治体、企業向けにICT機器などの導入支援を強化しており、「GIGAスクール構想第2期」案件の獲得や、官公庁を中心とした大型案件の獲得が順調に進みました。ファイナンス事業では、企業融資は増加したものの、ファクタリングの減少などにより全体としては期前比で縮小しました。インベストメント事業では、債権投資や企業投資における収益拡大が売上高、売上総利益の増加に貢献しました。その他の事業では、販売用不動産や太陽光発電設備の売却が収益を大きく押し上げました。これらの事業活動を通じて、循環型社会の実現に向けた取り組みを推進し、「次世代循環型社会をリードするSolution Company」というグループビジョン達成を目指しています。
直近決算ハイライト
当期決算期(2026年3月期)は、売上高が前期比20.1%増の3,062億円に達し、営業利益は同36.4%増の106億円、経常利益は同21.1%増の114億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同38.9%増の92億円と、いずれも堅調な増収増益を達成しました。特に、リース事業においては契約実行高が同22.6%、成約高が同28.9%増加し、ICT機器案件や官公庁向け大型案件の獲得が寄与しました。ファイナンス事業では貸倒引当金繰入額の増加が営業利益を圧迫したものの、インベストメント事業やその他の事業(販売用不動産、太陽光発電設備売却等)の好調が全体業績を牽引しました。純資産は前期比5.2%増の1,192億円、総資産は同9.5%増の13,418億円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、リース債権およびリース投資資産の増加等により、前期比で大幅な支出超過となりましたが、財務活動においては長期借入金の増加により資金を調達しました。
強みと競争優位性
当社の強みは、長年にわたり培ってきたリース事業における顧客基盤の厚さと、官公庁・自治体への強固なネットワークにあります。「GIGAスクール構想」のような大型案件を継続的に獲得できる実績は、他社との差別化要因となっています。また、SBI新生銀行グループの一員となったことで、グループシナジーを活かしたストラクチャードファイナンス分野や地域貢献分野での事業拡大が期待されます。多様な資金ニーズに対応するコーポレートファイナンス事業や、不動産・エネルギー分野での新規事業開発、グローバル事業の推進など、事業ポートフォリオの多角化も進んでおり、単一事業への依存リスクを低減しています。さらに、AIやRPAを活用したDX推進、人的資本への投資強化など、持続的な成長に向けた経営基盤の強化にも積極的に取り組んでおり、変化の激しい市場環境においても競争優位性を維持・向上させる戦略を展開しています。
リスク要因
当社の事業運営におけるリスク要因は多岐にわたります。まず、気候変動リスクは、異常気象によるビジネス上の損失や、TCFDに準拠した対応コストの増加といった形で顕在化する可能性があります。信用リスクとしては、リース事業やファイナンス事業における顧客の延滞・倒産リスクが挙げられます。流動性リスクや金利変動リスクは、金融情勢の変動や調達コストの増加につながる可能性があります。また、残価設定型オペレーティング・リースにおける残価変動リスクや、株価、有価証券価格、不動産価格の変動リスクも業績に影響を与える可能性があります。SBI新生銀行グループおよびNECグループとの関係性も、連携施策の進捗やシナジー効果の発現状況によっては、事業戦略や収益機会に影響を及ぼす可能性があります。さらに、リース業界における競争激化による料率競争や、自然災害、システム障害、情報漏洩、人材確保・育成の課題なども、事業継続上のリスクとして挙げられます。
投資テーマとの関連
当社の事業は、循環型経済やSDGsといった持続可能性を重視する投資テーマと強く関連しています。グループビジョン「次世代循環型社会をリードするSolution Company」は、まさにこれらのテーマを事業戦略の中心に据えたものです。具体的には、リース事業における環境配慮型製品の導入支援や、高度な3R処理による資源循環への貢献、再生可能エネルギー分野への投資などが、ESG投資の観点から注目される可能性があります。また、DX推進やICTインフラ事業への注力は、デジタルトランスフォーメーション(DX)という投資テーマとも合致しています。SBI新生銀行グループとの連携強化は、金融サービス分野におけるイノベーションや、地域経済活性化といったテーマにも寄与すると考えられます。これらの取り組みを通じて、社会課題解決と企業価値向上の両立を目指しており、長期的な視点での成長が期待できる企業と言えます。