事業概要
当社グループは、「オーダーメイドでお客様に特別な感動と喜びを贈り続ける」というパーパスのもと、ジュエリーを中心としたオーダーメイドビジネスを展開しております。デザインから製造までを一貫して自社で行う製販一貫体制を強みとしており、創業から40年以上にわたるノウハウを活かし、顧客一人ひとりのニーズに合わせた高品質な商品を提供しています。売上高の約7割をブライダルジュエリーが占める一方、キャラクター商品を中心としたファッションアイテムの販売強化や海外進出により、国内ブライダルジュエリーへの依存度低減を図っております。また、IP(知的財産)戦略として、アニメやゲームなどの版権を活用したジュエリーやフィギュアの展開も行っており、拡大する「推し活」市場を取り込むことで成長を目指しています。
直近決算ハイライト
2025年9月期における連結売上高は70億円と、前期比5.2%増となりました。これは、キャラクター商品の売上増加や中国本土への新規展開による卸事業の拡大が牽引した結果です。しかしながら、原材料費の高騰、人件費の増加、広告宣伝費の重点的な投資などにより販売費及び一般管理費が増加した結果、営業利益は1億円(前期比60.8%減)、経常利益は1億円(前期比67.7%減)と大幅な減益となりました。また、当期純利益は0億円(前期比86.3%減)と、厳しい結果となりました。純資産は13億円(前期比24.5%増)と増加しましたが、これは主に株式発行による資本増加が要因です。現金及び預金は10億円(前期比0.6%増)とほぼ横ばいでした。営業キャッシュ・フローはマイナス4405万5千円となり、前年同期のプラスから悪化しました。
強みと競争優位性
当社の最大の強みは、デザインから製造までを一貫して自社で行う「製販一貫体制」と、40年以上にわたり培ってきたオーダーメイドビジネスのノウハウです。これにより、顧客一人ひとりの要望を細やかに反映した高品質な商品を提供できるだけでなく、一般的に高コストになりがちなオーダーメイドを、既製品とほぼ変わらない価格帯で提供することを可能にしています。また、アドバイザー、デザイナー、職人を自社で抱えることで、提案力、デザイン力、技術力の面で高い競争優位性を有しています。さらに、体験価値を重視したブランディングや、永久無料アフターサービスといった顧客向けサービスを充実させることで、顧客満足度とLTV(顧客生涯価値)の向上を図っています。IP戦略においては、拡大する「推し活」市場やコンテンツ産業を追い風に、キャラクター商品やフィギュア展開で順調に売上を伸ばしており、独自の顧客層を獲得しています。
リスク要因
当社グループの事業運営における主要なリスクとして、まずブライダルジュエリーへの売上高依存度が約7割を占めることから、少子化・晩婚化の進行による国内ブライダルジュエリー市場の縮小が業績に影響を与える可能性があります。また、金・白金などの貴金属やダイヤモンドといった原材料価格の高騰は、販売価格への完全な転嫁が難しい場合、収益を圧迫する要因となります。加えて、キャラクター商品の製造販売における版権元との商品化許諾契約が更新されない場合や、子会社である「U-International Factory Co.,Ltd.」の生産計画が予定通りに進まなかった場合も、業績に影響を及ぼす可能性があります。さらに、オーダーメイドビジネスの特性上、質の高い人材の育成・確保が十分に進まない場合、適正な人員配置が困難となり、業績に影響を与えるリスクも存在します。
投資テーマとの関連
当社グループは、AI活用によるビジネスモデルの構造的課題解決を経営戦略の一つに掲げており、販売現場におけるスキルのばらつきや見積もりプロセスのミス、製造現場における工程作成の非効率性といった課題に対してAI技術の導入を検討しています。これにより、オペレーションの効率化と原価低減を図り、競争優位性をさらに強化することを目指しています。また、難易度別グローバル分業による生産量増加と原価構造の最適化も推進しており、タイ工場への一部工程移管などを通じて、生産能力の増強とコスト効率の改善を図っています。これらの取り組みは、AIやグローバルサプライチェーンといった現代の主要な投資テーマと関連しており、テクノロジーを活用した事業運営の効率化や、グローバル展開による成長可能性を示唆しています。