事業概要
当社グループは、「リレーユースを『思想』から『文化』にする」というビジョンを掲げ、ブランド・ファッション事業、タイヤ・ホイール事業、不動産賃貸事業の3つのセグメントを展開しています。主力のブランド・ファッション事業では、宝石・貴金属、時計、バッグ、衣料品などを中心に、国内外で中古品の買取・販売、EC、仲介、オークション運営を手掛けています。特に、国内では「KOMEHYO」や「BRAND OFF」といったブランドでリユース店舗を展開し、買取チャネルの多様化と販売チャネルの多角化を推進しています。タイヤ・ホイール事業では、新品および中古のタイヤ・ホイール、自動車用品の企画、開発、製造、販売を行っており、株式会社クラフトや株式会社オートパーツジャパンが事業を担っています。不動産賃貸事業では、自社店舗の賃貸管理やグループ会社への賃貸を行っています。2026年3月期においては、売上高2,217億円、前期比39.4%増と大幅な増収を達成しました。
直近決算ハイライト
2026年3月期の連結業績は、売上高が前期比39.4%増の2,217億円、営業利益が同50.4%増の93億円となり、大幅な増収増益を達成しました。経常利益も同40.8%増の85億円、当期純利益は同14.9%増の55億円となりました。特にブランド・ファッション事業は、国内外での店舗網拡大や既存店の伸長、自社オークションを通じた法人販売の好調により、売上高は前期比40.5%増、営業利益は同52.7%増と力強い成長を示しました。タイヤ・ホイール事業も、夏用タイヤや自社企画ホイールの海外販売強化、中古仕入の強化が奏功し、売上高は前期比11.1%増、営業利益は同7.6%増と堅調な業績を維持しました。一部商品の相場変動により売上総利益率が低下する局面もありましたが、増収効果により利益を大きく伸ばしました。
強みと競争優位性
当社の強みは、リユース業界における長年の経験と、多様な買取・販売チャネルの確立にあります。中古品の安定的な確保のため、買取センター、宅配買取、イベント買取、販売時の下取りなど、多角的な仕入体制を構築しており、優秀な鑑定士の育成・確保にも注力しています。また、AIの導入など真贋判定技術の向上にも努め、コピー商品や盗品の買取リスクを低減しています。販売面では、実店舗に加え、ECサイトやライブコマースといったデジタルチャネルの活用、OMO(オンラインとオフラインの融合)を推進し、顧客接点の多様化と顧客体験の向上を図っています。これにより、若年層やリユース未経験層へのアプローチを強化し、ブランドイメージの刷新と新規顧客獲得を目指しています。さらに、海外展開を加速させ、「グローバルリユースチェーン」の構築を通じて、世界規模での事業展開と収益モデルの強化を図っている点も競争優位性と言えます。
リスク要因
当社グループが認識する主要なリスクとしては、中古品の安定確保が困難になる可能性が挙げられます。景気動向の変化、競合の増加、顧客マインドの変化、貴金属相場の変動などが、仕入量や質に影響を与える可能性があります。また、高度な専門知識を持つ優秀な鑑定士の人員確保が経営課題であり、その確保が計画通りに進まない場合、買取活動や出店計画が制約を受けるリスクがあります。さらに、中古ブランド品を取り扱う事業特性上、コピー商品や盗品の買取リスクは常に存在し、これらに関する大きなトラブルが発生した場合、企業への信頼性が低下し業績に影響を与える可能性があります。その他、店舗の地域集中に伴うリスク、賃貸借契約の更新や賃料上昇のリスク、気候変動や自然災害、感染症の拡大による営業活動への支障、個人情報漏洩リスクなども懸念されます。
投資テーマとの関連
当社グループは、サステナブルな社会の実現に向けた意識の高まりを背景に、リユース市場の拡大を追い風としています。これは、循環型経済(サーキュラーエコノミー)という投資テーマと強く関連しています。中古品の積極的な流通は、資源の有効活用や廃棄物の削減に貢献し、環境負荷の低減につながります。また、AIを活用した真贋判定やデータ基盤の統合といった「リユーステック」の強化は、テクノロジーの活用という観点からも注目されます。グローバル展開の加速や、海外での買取・販売ネットワーク構築は、グローバル市場への投資テーマとも合致しています。高額品の買取・販売においては、金相場や為替相場の変動が業績に影響を与える可能性があり、マクロ経済の動向とも関連が深いです。これらの要素は、ESG投資やテクノロジー投資といった、現代の投資テーマと関連性の高い事業展開を示唆しています。