事業概要
フォーシーズグループは、「はずむライフスタイルを提供し、人々を幸せにする」という企業理念のもと、化粧品・健康食品・アロマ関連商品の通販事業、卸売事業、リテール事業を展開しています。さらに、2024年5月からは太陽光発電所の権利・設備等を購入し提携業者へ販売するコンサルティング事業にも参入しました。子会社の株式会社iiyはフェムケア関連商品の通信販売、株式会社HACCPジャパンは衛生関連商品販売やセミナー、ファンタスティックフォー第1号合同会社は太陽光発電設備及び蓄電設備関連の販売・コンサルティングを担っています。報告セグメントは「通販事業」「卸売販売」「リテール事業」「コンサルティング事業」の4つに区分されており、販売経路に応じた事業運営が行われています。2023年12月の新経営体制以降、既存事業の強化と新規事業の推進を図っています。
直近決算ハイライト
2025年9月期(通期)の業績は、売上高が前期比8.1%増の24億4,103万9千円となりました。しかし、営業損失は1億6,531万9千円(前期は1億2,617万4千円の損失)、経常損失は2億646万4千円(前期は1億2,935万5千円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は2億4,392万9千円(前期は2億7,303万2千円の損失)と、損失幅が拡大しました。セグメント別では、通販事業は売上高12億1,461万1千円(前期比11.0%増)と堅調でしたが、セグメント利益は前期比7.0%減の1億8,386万7千円となりました。卸売事業は売上高6億1,233万9千円(前期比17.7%増)と伸長しましたが、セグメント利益は前期比13.8%減の1億8,295万1千円となりました。リテール事業は不採算店舗の撤退により売上高4億8,376万6千円(前期比23.8%減)と減少しましたが、セグメント損失は前期比で縮小し2,814万5千円となりました。コンサルティング事業は売上高1億4,383万5千円(前期比370.1%増)と大幅に増加しましたが、事業譲受によるのれん償却費や業務委託費の先行発生により、セグメント損失は12,813千円から2,994万5千円へと拡大しました。
強みと競争優位性
フォーシーズグループは、通販事業におけるコールセンターを活用した顧客対応力と、EC販売におけるモール強化やSNS・広告配信によるブランド認知度向上と新規顧客開拓が強みです。特に子会社iiyが展開する「CHARM MAKE BODY」はSNS戦略が奏功し、順調に売上を伸ばしています。卸売事業では、国内外への販路拡大や、ユーチューバープロモーションが奏功した「Cure」ブランド、中国市場での一般貿易を開始した「FAVORINA」などの実績が挙げられます。また、ファイテン株式会社との共同企画商品展開など、他社との協業による商品開発力も有しています。リテール事業では、アプリ会員獲得やLINEアカウント登録者数増加によるリピート率・客単価向上が見られ、会員基盤の維持・強化は競争優位性につながります。さらに、次世代スリープテック空間での新業態展開など、新たなビジネスモデルへの挑戦も今後の競争力となる可能性があります。
リスク要因
製品の製造委託先でのトラブルや、製造委託契約の解消・設備被害は、製品供給に支障をきたすリスクです。店舗運営においては、出退店計画の遅延、周辺環境の変化、敷金・保証金の回収不能リスク、自然災害による営業停止や修繕費発生、パート就業者への社会保険適用拡大による人件費増加などが考えられます。法的リスクとしては、知的財産権侵害や関連訴訟、医薬品医療機器等法や食品衛生法など多岐にわたる法的規制への抵触リスクがあります。情報セキュリティ面では、顧客情報漏洩による信用の低下や事業への重大な影響が懸念されます。システム障害やインターネット上の風評被害も業績に影響を与える可能性があります。また、特定の取引先への依存や、感染症流行による事業活動の停滞もリスク要因です。特に、継続企業の前提に関する重要な疑義が生じている状況は、資金調達や事業継続性において最も深刻なリスクと言えます。
投資テーマとの関連
同社は、自社ブランドの化粧品や健康食品、アロマ関連商品を軸とした通販・卸売・リテール事業を展開しており、美容・健康分野における投資テーマとの関連が見られます。特に、子会社iiyが手掛けるフェムケア関連商品は、女性の健康やウェルネスといったトレンドとの親和性が高いと考えられます。また、コンサルティング事業として参入した太陽光発電所及び蓄電所の売買・コンサルティング事業は、再生可能エネルギーやクリーンエネルギーといった投資テーマに合致する可能性があります。ただし、現時点では、これらの事業が業績全体に占める割合や、その収益性、継続性については、さらなる注視が必要です。現経営状況を鑑みると、現状の事業ポートフォリオが、AI、半導体、EVといった成長著しいテーマとの直接的な関連性は薄いと考えられます。