事業概要
当社グループは、リユース品の買取・販売を中核事業とし、ハードオフ、オフハウス、モードオフ、ガレージオフ、ホビーオフ、リカーオフといった多様な業態の直営店を展開しています。さらに、ブックオフコーポレーション株式会社のフランチャイズ(FC)加盟店としてブックオフ店舗も運営しています。FC事業においては、これらのリユース事業のFC本部として、加盟店への経営指導や商品供給、加盟料・ロイヤリティ収入を得ています。連結子会社である株式会社エコプラス、株式会社エコノスは、それぞれ北海道・東北地域、北海道地域でリユース事業を拡大しています。海外展開も積極的に行っており、米国(カリフォルニア州、ハワイ州)、台湾、カンボジア、タイに拠点を持ち、グローバルなリユースリーダーを目指しています。その他、連結子会社リンクチャネル株式会社がシステム開発事業を担い、グループ全体の事業基盤を支えています。
直近決算ハイライト
2026年3月期において、当社は売上高393億円、前期比17.1%増と大幅な成長を達成し、30期連続増収、過去最高を更新しました。これは、既存店売上高が4.3%増と堅調に推移したことに加え、新規出店(直営店30店舗、FC加盟店27店舗)および子会社エコノスの連結開始(69店舗)による売上寄与が大きかったことが要因です。利益面では、新店開業費用や人件費、減価償却費の増加、エコノス株式公開買付関連費用83百万円の特殊要因があったものの、営業利益は34億円(前期比5.3%増)、経常利益は35億円(前期比2.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は25億円(前期比8.9%増)といずれも過去最高を記録しました。リユース事業の売上高は前期比17.6%増の373億円、FC事業の売上高は前期比6.4%増の19億円となりました。
強みと競争優位性
当社の強みは、地域ごとの品揃えが異なる「地産地消型」のリユース店舗運営による、チェーン店でありながらも個性豊かな店舗づくりにあります。これにより、顧客は店舗ごとの違いを楽しみに来店し、高い顧客ロイヤルティを醸成しています。また、約2,100万件に及ぶ商品データベースを活用した適正な買取査定システムは、顧客からの信頼獲得と効率的な仕入れに貢献しています。さらに、直営店とFC加盟店を合わせた1,078店舗(2026年3月末現在)という広範なネットワークは、顧客にとっての利便性を高め、競合に対する優位性となっています。自己資本比率63.9%という強固な財務基盤も、変化に即応し、新たな挑戦を可能にする企業体質を支えています。
リスク要因
リユース業界の拡大に伴う競合激化は、当社の事業リスクとして挙げられます。競合他社が積極的な出店や買取価格の引き上げを行うことで、既存店の業績や希望する店舗物件の確保が困難になる可能性があります。また、古物営業法遵守は事業継続の前提であり、不正事件による営業停止や許可取消しのリスクも存在しますが、社内体制の整備により懸念は低いとされています。リユース品の買い取りにおいては、景気動向や顧客心理の変化、インターネット専業業者の台頭による仕入商品の確保への影響が考えられます。さらに、FC加盟店への商品供給集中による直営店への一時的な影響や、大規模小売店舗立地法による出店規制、海外事業における法規制や為替変動リスク、大規模自然災害による営業継続困難なども潜在的なリスクとして認識されています。
投資テーマとの関連
当社は、循環型社会の構築に貢献するリユース事業を展開しており、SDGs(持続可能な開発目標)の目標12「つくる責任 つかう責任」や目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成に直接的に貢献しています。リユースは、廃棄物の削減や資源の有効活用に繋がり、環境負荷の低減に寄与するビジネスモデルです。近年、世界的に環境意識が高まる中で、リユース市場は今後も拡大が続くと予想されており、当社はこの成長トレンドの恩恵を受けることが期待されます。また、「Re”NK CHANNEL(リンクチャネル)」というリアル店舗とインターネットチャネルを融合させるオムニチャネル戦略は、デジタル化の進展という現代の投資テーマにも合致しており、今後の事業拡大のポテンシャルを有しています。