事業概要
当社グループは、「Solve with idea, Solve with you.」というタグラインのもと、ストックビジネスコンサルティングを提供し、顧客の事業活性化と収益化を支援しています。子会社5社と連携し、保証、デジタルマーケティング、システムコンサルティング、業務運営、組込型金融を組み合わせた独自のSAaaS(Smart Assurance as a Service)メソッドを通じて、顧客のストックビジネス創出をサポートしています。主要事業は、住宅領域に特化したHomeworthTech事業、再生可能エネルギー・教育ICT領域の製品・サービスを展開するExtendTech事業、システム開発やITコンサルティングを提供するLifeTech事業、そしてカスタマーファイナンスサービスなどを展開するFinTech事業その他です。HomeworthTech事業では、住宅設備の長期保証や建物本体の保証サービスを通じて、住宅事業者のフロービジネス強化とストックビジネス創出を支援しています。ExtendTech事業は、再生可能エネルギー設備や教育ICT領域における保証サービス・運営事務受託を中心に展開しており、社会的なニーズの高まりを受けて成長しています。LifeTech事業は、法人向けシステムコンサルティングや各種オンラインサービス開発を手掛けています。FinTech事業その他は、カスタマーファイナンスサービスなどを提供しています。
直近決算ハイライト
2025年6月期(2024年7月1日~2025年6月30日)の連結業績は、売上高が前年同期比25.1%増の67億573万円となりました。営業利益は同30.6%増の16億2045万円、経常利益は同30.7%増の19億7712万円と、堅調な増収増益を達成しました。しかしながら、親会社株主に帰属する当期純利益は、ExtendTech事業における教育ICT端末の延長保証サービスで発生した保証損失27億9700万円を特別損失として計上した影響により、前年の9億7330万円の利益から6億2816万円の損失へと大幅な落ち込みを見せました。セグメント別では、HomeworthTech事業が売上高26.8%増、利益118.0%増と大きく成長し、事業全体の牽引役となりました。ExtendTech事業は売上高5.4%増となったものの、利益は5.8%減少しました。新たに報告セグメントとなったLifeTech事業は、売上高4億5793万円、利益1億3588万円を計上し、将来の成長が期待されます。FinTech事業その他は、売上高52.0%減、損失2649万円と苦戦しました。
強みと競争優位性
当社の競争優位性は、業界初の保証サービスや組込型金融サービスを多数生み出してきた商品開発力と、それらを提供する一連の業務運営機能にあります。具体的には、ハイブリッドコンタクトセンター、顧客情報管理、全国メンテナンスネットワークなどを構築しており、これらは他社との差別化要因となっています。また、保証申込から契約完結までをオンラインで実現するデジタルプラットフォームや、電子マネーの積立・管理・利用をシームレスに行えるモバイルアプリ、SaaS開発を含めたシステムコンサルティング、集客支援からロイヤルカスタマー化支援までのデジタルマーケティングまでを一貫して開発・提供できる体制も強みです。これにより、顧客のニーズに合わせた包括的なソリューション提供が可能となっています。住宅・不動産市場や再生可能エネルギー市場など、DX化が遅れている、あるいは新たな収益源の確立が求められている市場において、当社のデジタルプロダクトやストックビジネスコンサルティングは重要な役割を果たし、市場の拡大とともに当社の事業成長を後押しする要因となっています。
リスク要因
当社グループの事業は、住宅・不動産市況の変動、特に新築着工件数や既存住宅流通件数の低迷、リフォーム市場の縮小がHomeworthTech事業に影響を与える可能性があります。ExtendTech事業においては、保証対象となる住宅用太陽光発電・蓄電システム機器等の需要減退もリスクとなります。また、保証サービス業界は法規制が少ないため、新規参入による競争激化が収益性を低下させる可能性があります。損害保険会社との契約関係もリスク要因であり、保険料設定時の想定を超える故障発生によるコスト増加や、提携関係の解消は業績に影響を及ぼす恐れがあります。さらに、検査補修サービスの外注先との契約解除や経営破綻、個人情報の流出、システム障害、風評リスク、優秀な人材の確保・育成の遅れ、内部管理体制の構築遅延なども、経営成績や財政状態に重要な影響を与える可能性があります。2025年6月期には、教育ICT端末の延長保証サービスにおいて、想定を大幅に上回る修理費用が発生し、特別損失を計上したことは、事業リスク管理における課題を浮き彫りにしました。
投資テーマとの関連
当社の事業は、住宅・不動産業界のDX推進、再生可能エネルギーの普及、FinTechといった複数の投資テーマと関連があります。HomeworthTech事業は、住宅分野におけるデジタル化の遅れを背景に、ストックビジネスコンサルティングや保証サービスを提供しており、DX関連のテーマと結びついています。ExtendTech事業は、再生可能エネルギー関連機器の普及推進に貢献しており、環境・エネルギー分野への投資テーマと関連が深いです。LifeTech事業におけるシステムコンサルティングやDX推進支援は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)という広範な投資テーマに合致しています。また、FinTech事業においては、カスタマーファイナンスサービスなどを提供しており、金融テクノロジーの進化というテーマへの寄与も期待されます。これらの多様な事業ポートフォリオを通じて、現代社会が直面する様々な課題解決に貢献し、持続可能な社会の実現を目指すサステナビリティ経営を推進している点も、ESG投資といった観点からの注目を集める可能性があります。