事業概要
当社グループは、「インターネットを活用し健康と生活の質を向上させることにより笑顔を増やします。」を経営理念に掲げ、歯科医療プラットフォームビジネスを軸としたヘルステック企業として事業を展開しています。生活者がより良い治療を選択できるよう、また事業者の持続的な成長をサポートするサービスを提供し、口腔ケアから全身の未病・予防に資する革新的なサービスを提供し続けることで、歯科医療領域で国内外トップ企業を目指しています。事業は主にメディア・プラットフォーム事業、医療機関経営支援事業、医療BtoB事業、クラウドインテグレーション事業、未病・予防プラットフォーム事業、その他管理業務受託事業の6つで構成されています。特に、歯科医療プラットフォームビジネスと、タイを拠点とするクラウドインテグレーション事業の拡大に注力しています。
直近決算ハイライト
当連結会計年度の業績は、売上高が前年比15.7%増の60億7779万6千円と増加したものの、営業利益は同66.9%減の9878万3千円、経常利益は同58.1%減の1億3498万9千円、親会社株主に帰属する当期純損失は6814万7千円となりました。売上高の増加は、医療機関経営支援事業が14.3%増、クラウドインテグレーション事業が688.9%増と大きく貢献したことによります。一方で、営業利益の減少は、受託臨床検査事業を行っていた株式会社ミルテルの収益化が実現しなかったことや、のれん及び固定資産の減損損失、貸倒引当金繰入額の計上などが影響しました。セグメント別では、メディア・プラットフォーム事業は3.7%減、医療BtoB事業は14.3%減と苦戦しました。
強みと競争優位性
当社の強みは、歯科医療業界に特化したプラットフォームビジネスを展開している点にあります。長年にわたり培ってきた歯科医院や生活者とのネットワークは、強力な顧客基盤となっています。特に、メディア・プラットフォーム事業における情報提供や、医療機関経営支援事業におけるWebマーケティング、HP制作、歯科商社事業、歯科医院運営などを包括的に提供できる点は、顧客にとってワンストップソリューションとなり得ます。また、タイを拠点とするクラウドインテグレーション事業は、現地の歯科クリニックのIT化を推進し、新たな市場を開拓するポテンシャルを秘めています。M&Aを成長戦略の柱の一つとしており、既存事業の拡充や新規事業領域への進出を積極的に図ることで、事業ポートフォリオの強化とシナジー創出を目指している点も競争優位性となり得ます。
リスク要因
インターネット広告市場は競争が激しく、優れた競合事業者の登場やサービス改善により競争力が低下する可能性があります。また、インターネット広告市場全体の動向、特に歯科医院における広告意欲の減退は事業に影響を与えかねません。医療法や医療広告ガイドラインといった法規制、外部検索エンジンのアルゴリズム変更、技術やサービスが陳腐化するリスクも存在します。さらに、個人情報やID・パスワード等の情報漏洩、提供サービスの不具合やシステム障害は、信用の失墜や損害賠償請求につながる可能性があります。M&Aの実施においては、投資効果が得られないリスクや、のれんの減損損失が発生する可能性も考慮すべきです。新規事業への取り組みや海外市場での事業拡大に伴うリスク、為替変動リスク、特定の仕入先への依存リスクも事業運営上の課題となります。
投資テーマとの関連
当社グループは、インターネットを活用したサービス提供を主軸としており、デジタルヘルスケア分野における事業展開が注目されます。特に、歯科医療プラットフォームビジネスは、人々の健康寿命延伸やQOL向上に貢献する可能性があり、ヘルスケア分野への関心の高まりと合致しています。また、クラウドインテグレーション事業やPOSシステム開発は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進という側面も持ち合わせています。M&Aを積極的に活用する姿勢は、事業拡大や新たな技術・サービスの獲得を目指す企業への投資テーマとも関連があります。ただし、現時点ではAIや半導体、EV、防衛といった直接的な大型投資テーマとの関連性は限定的であり、ヘルスケアやDXといったより広範なテーマとの間接的な関連性が中心となります。