事業概要
当社グループは、企業に対しIT戦略支援からシステム設計・構築、運用保守、業務アウトソーシングまで、総合的なサービスを提供するITソリューション企業です。特定のメーカーやパッケージソフトに依存せず、顧客のビジネス戦略に沿った柔軟なシステム実現とワンストップでのサービス提供を強みとしています。事業は主に「ITソリューション」と「BPO・サービス」の2つのセグメントで構成されています。「ITソリューション」では、IT戦略の支援、システム設計・構築、運用・保守、IT関連機器や自社開発パッケージソフトの販売を手掛けており、当社および子会社のイメージ情報システム株式会社が事業を展開しています。「BPO・サービス」では、決済処理や会員管理といった業務の代行サービスを提供しており、こちらも主にイメージ情報システム株式会社が担っています。2026年3月期においては、一部子会社の連結除外を実施し、事業体制を再構築しました。
直近決算ハイライト
2026年3月期の業績は、売上高が7億3163万円と前期比13.2%増と増収を達成しましたが、利益面では大幅な悪化となりました。営業利益はマイナス2億円(前期比-147.6%)、経常利益はマイナス2億円(前期比-181.7%)、当期純利益はマイナス3億円(前期比-609.5%)と、いずれも赤字幅が拡大しました。売上原価率が前期の78.5%から90.9%へと大きく上昇したことが利益を圧迫しました。これは、ITソリューション事業における労務費や外注費の増加、BPO・サービス事業における人件費増加などが主な要因です。また、のれん償却費の負担や、一部資産の減損損失、貸倒引当金の計上なども損失拡大に寄与しました。一方で、財務面では、サイブリッジ合同会社との資本業務提携および第三者割当増資により、資本金が約6億円増加し、純資産は6億円(前期比122.8%増)へと大幅に増加しました。現金及び預金も8億円(前期比197.8%増)と潤沢になり、財務基盤は強化されています。
強みと競争優位性
当社の強みは、顧客のビジネス戦略に合わせた柔軟なITソリューション提供能力にあります。特定のベンダーに縛られることなく、顧客のニーズを深く理解し、最適なシステム設計・構築・運用をワンストップで提供できる点が、競争優位性となっています。また、ITソリューション事業における既存顧客との安定した関係性や、BPO・サービス事業における決済代行サービスでの新規契約獲得といった実績も、事業基盤の安定に寄与しています。さらに、2026年1月におけるサイブリッジ合同会社との資本業務提携は、事業構造改革を強力に推進する上で重要な戦略的パートナーシップとなり、今後はサイブリッジグループとの連携強化によるシナジー効果が期待されます。これらの要素が組み合わさることで、変化の激しいIT業界において、顧客の変革を支援し、共に発展していくことを目指しています。
リスク要因
当社の事業運営における主要なリスクとしては、まず情報サービス業界全体の競争激化と受注環境の悪化が挙げられます。AI技術の発展に伴う新たな競争の出現や、主要顧客であるクレジット業界における寡占化の進行、異業種からの参入なども、事業環境を厳しくしています。また、システム構築における見積もり精度の問題や、納入・検収の遅延は、低採算や採算割れ、信用の低下を招く可能性があります。人材の確保・育成が十分に行えない場合も、将来の成長に影響を与えるリスクとなります。さらに、機密情報や個人情報の漏洩、自然災害によるシステム障害、特定の取引先への依存、保有する投資有価証券の市場変動なども、業績に影響を及ぼす可能性があります。加えて、連結会計年度において継続して赤字を計上しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況が存在することは、最も看過できないリスク要因です。
投資テーマとの関連
当社は、ITソリューションとBPOサービスを提供しており、特にAI技術の発展が著しい情報通信業界に属しています。AI投資の拡大が見込まれる中で、当社の事業は、事務負担軽減による生産性向上や労働力不足への対応といった、AI関連のニーズと間接的な関連性を持っています。また、サイブリッジ合同会社との資本業務提携は、M&Aや企業提携の推進という中期経営計画の施策とも合致しており、事業拡大に向けた取り組みを進めています。しかし、現時点ではAI技術そのものを直接的に活用したサービス提供や、半導体、EV、防衛といった他の主要な投資テーマとの直接的な関連性は限定的であると考えられます。今後の事業戦略において、AI技術の応用や新たなITソリューションの開発を通じて、これらの成長テーマへの関与を深めていくことが期待されます。