事業概要
NEXYZ.Groupは、1987年の創業以来、「企画力と営業力」を強みとして、時代に合わせた商品・サービスを提供し続けている事業持株会社です。企業理念は「まだない常識を、次のあたりまえに。」を掲げ、新たな価値創造に挑戦しています。事業は大きくエンベデッド・ファイナンス事業、メディア・プロモーション事業、その他の3つに分かれています。エンベデッド・ファイナンス事業では、飲食店や美容室などの店舗向けに、初期投資ゼロで省エネルギー設備などを導入できる「ネクシーズZERO」の提供や利用者獲得業務、設備販売を行っています。メディア・プロモーション事業では、タレントを起用したプロモーションツール「アクセルジャパン」の提供や、電子雑誌「旅色」の広告掲載・制作受託、ECサイトの企画・運営支援などのソリューション業務を展開しています。「その他事業」では、「ネクシーズ電力」の取次業務を行っています。全国に30以上の営業拠点を持ち、地域密着型の営業活動を強化することで、各事業の拡大を目指しています。
直近決算ハイライト
当連結会計年度における業績は、堅調な企業業績と旺盛な設備投資需要を背景に、大幅な成長を遂げました。売上高は前年同期比16.1%増の28,433百万円となり、特にエンベデッド・ファイナンス事業は同18.0%増の23,248百万円と大きく伸長しました。「ネクシーズZERO」の受注増加や工業設備分野への参入が奏功した形です。メディア・プロモーション事業も同7.8%増の5,178百万円となり、「アクセルジャパン」の地域金融機関との連携拡大や、「旅色」の広告売上回復、ソリューション業務のスポット案件増加が寄与しました。利益面では、売上増加に加え、一部コストの抑制も寄与し、営業利益は同53.1%増の1,820百万円、経常利益は同50.7%増の1,742百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同50.8%増の922百万円と、二桁成長を達成しました。財政状態としては、総資産が前連結会計年度末比で6,045百万円増加し24,387百万円となりました。これは主に投資有価証券の増加によるものです。純資産も2,810百万円増加し8,028百万円となりました。キャッシュ・フローは、営業活動により1,740百万円の収入を得て、期末の現金及び現金同等物は2,598百万円増加し8,447百万円となりました。
強みと競争優位性
NEXYZ.Groupの最大の強みは、創業以来培ってきた「企画力と営業力」にあります。全国に30か所以上展開する営業拠点を活用した地域密着型の提案型営業は、顧客ニーズを的確に捉え、エンベデッド・ファイナンス事業における「ネクシーズZERO」の拡大や、メディア・プロモーション事業における「アクセルジャパン」の提携強化に繋がっています。特に、金融機関との連携を深め、紹介案件を増加させるビジネスモデルは、新規顧客獲得の効率を高めています。また、多様な業種・商品を取り扱うことで、単一事業への依存リスクを低減させており、省エネルギー設備、厨房設備、農業設備、さらには工業分野へと取扱商材を拡大している点は、市場の変化への対応力と事業機会の多さを示唆しています。メディア・プロモーション事業では、著名人を起用したプロモーションツールや、地方自治体とのタイアップ誌などを通じて、他社との差別化を図り、独自の価値を提供しています。さらに、ECサポートサービスなど、BtoB向けソリューション事業の展開も、収益源の多様化に貢献しています。
リスク要因
同社グループが抱えるリスクは多岐にわたります。エンベデッド・ファイナンス事業では、競合他社との価格競争や、景気後退による大型案件の解約リスクが存在します。また、取り扱い商品の不具合や事故発生時の対応、風評被害も業績に影響を与える可能性があります。金融機関からの債権流動化による資金調達を行っているため、市場金利の変動や為替変動、原材料価格の高騰もリスク要因です。解約調整引当金の計上額を超過する解約率の上昇も懸念されます。メディア・プロモーション事業では、著名人の離脱や風評被害、広告ビジネスは景気変動の影響を受けやすいという性質があります。その他、インターネット業界における技術革新への対応遅れ、少子化による人材確保の困難化、通信ネットワーク障害による情報漏洩やシステム障害のリスクも存在します。ブランドイメージの低下や、テレマーケティング、キャンペーン、個人情報保護法、知的財産権、訴訟に関する法規制遵守も重要な課題であり、これら違反は業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
投資テーマとの関連
NEXYZ.Groupの事業は、複数の投資テーマと関連性を持っています。エンベデッド・ファイナンス事業における「ネクシーズZERO」は、省エネルギー設備の導入を初期投資ゼロで支援するサービスであり、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資や、脱炭素化・省エネルギー化といったテーマとの親和性が高いと言えます。特に、企業が設備投資を抑制しがちな状況下で、初期投資を抑えて設備導入を可能にするビジネスモデルは、景気変動への耐性も示唆します。メディア・プロモーション事業における「アクセルジャパン」や電子雑誌「旅色」は、デジタルマーケティング、インバウンド需要の回復、地方創生といったテーマに関わってきます。また、ECサイトの企画・運営支援といったソリューション事業は、Eコマースの拡大というメガトレンドに乗るものです。ただし、AIや半導体、EVといった直接的なテーマとの関連性は限定的であり、同社の成長は、既存事業の拡大と、新規事業創出による、より広範な経済成長や社会課題解決への貢献に依存すると考えられます。