事業概要
当該企業は、オンラインゲーム、スマートフォンアプリ、HTML5ゲーム、NFTゲーム/ブロックチェーンゲームといったゲーム事業を主軸に、クラウド関連事業、リゾート事業、VFX事業、メタバースプラットフォーム事業など多角的な事業展開を行う企業グループです。経営理念として「ボーダーレスで革新的なサービスを提供し世界中の人々を楽しませる」を掲げ、技術と自然の調和を目指しています。売上構成比の詳細は開示されていませんが、直近の決算においてはHTML5ゲーム「Flyff Universe(フリフユニバース)」の売上高が連結売上高2,589,328千円の主要因となっています。また、VFX事業を展開するROAD101 Co., Ltd.の売上高も前期比で増加しています。ゲーム事業では、既存タイトルのNFTゲーム化や新作HTML5ゲームの開発・展開に注力しており、グローバルなネットワークと多言語対応力を活かした事業拡大を目指しています。
直近決算ハイライト
当連結会計年度の連結売上高は2,589,328千円となりました。これは主にHTML5ゲーム「Flyff Universe(フリフユニバース)」の売上貢献によるものです。VFX事業の売上高も前期比で増加しました。しかしながら、売上原価は1,054,842千円、販売費及び一般管理費は1,756,216千円となり、結果として営業損失221,730千円、経常損失252,959千円、親会社株主に帰属する当期純損失532,297千円を計上しました。特に、日本セグメントでは、ツリーハウスリゾート事業において想定稼働率を達成できず減損損失を計上した影響で、セグメント損失が485,577千円となりました。韓国セグメントではHTML5ゲームの売上が好調で、中国での配信認可取得や新作HTML5ゲームの開発なども進められています。継続企業の前提に関する疑義が生じる状況ではありますが、現金及び預金は744百万円、純資産残高は1,019百万円と、前期から改善された財務状況を維持しており、資金繰りに懸念はないと判断されています。
強みと競争優位性
同社の競争優位性は、まず「Flyff」および「Rappelz」という二つのMMORPGタイトルにおける強固な顧客基盤にあります。これらのPCオンラインゲームは世界で5,000万ダウンロードの実績を持ち、グローバルに展開する配信ネットワークも広範に構築されています。北米、欧州、アジア、オセアニア、中東など20カ国以上に展開しており、事業のグローバル化を支えています。さらに、英語版、韓国語版、中国語版、ドイツ語版、フランス語版、スペイン語版、アラビア語版、ロシア語版など、多岐にわたる言語に対応した開発力とサポート体制を有していることも大きな強みです。これにより、多様な市場のニーズに応じたローカライズ戦略を効果的に展開し、ユーザー獲得に繋げています。これらの要素が、同社のゲーム事業における競争優位性を形成しています。
リスク要因
同社が認識する主要なリスクは多岐にわたります。まず、経営戦略上の主軸と位置づけるNFTゲーム/ブロックチェーンゲーム事業において、法規制や税務面での検討に時間を要し、サービス開始時期が未定となるなど、収益化が期待通りに進まないリスクがあります。また、インターネット業界特有の新技術の出現や市場環境の変化による事業の陳腐化、ゲーム開発・運営における想定外の遅延やシステムトラブル、ハッキングリスクも存在します。新規事業として展開するクラウド関連、リゾート、メタバース、VFX事業においても、事業環境の変化や計画通りの事業展開ができない場合、財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。さらに、グローバル展開における為替変動リスクや、在外子会社との取引における移転価格税制のリスクも抱えています。直近では、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在すると認識しており、営業損失及び純損失の計上が続いています。
投資テーマとの関連
同社は、ゲーム事業を中核としつつ、NFTゲーム/ブロックチェーンゲーム事業を経営戦略上の主軸と捉えており、これはブロックチェーン技術やWeb3といった投資テーマとの関連性が深いです。既存のゲームタイトルにブロックチェーン技術を組み込むことで、NFT化されたゲーム内アイテムの売買を可能にし、新たな収益モデルの構築を目指しています。また、メタバースプラットフォーム事業である「Meta Campus」は、メタバースという投資テーマに合致しています。さらに、VFX事業は、AIやCG技術の発展と関連し、映像コンテンツ制作における技術革新の恩恵を受ける可能性があります。クラウド関連事業も、DX推進の流れの中でインフラ支援という形で貢献しており、これらの事業展開は、現代の主要な投資テーマと少なからず接点を持っています。