事業概要
当社の主力事業は、ITO&BPO事業とクラウドソリューション事業の二本柱で構成されています。ITO&BPO事業では、ITおよびビジネスプロセスのアウトソーシング、クラウドソリューションのシステム開発、保守、導入支援を提供しています。特に、顧客企業のオペレーションの一部を担い、長期的な信頼関係を構築することで、付加価値の高い提案を行うことを強みとしています。クラウドソリューション事業では、ServiceNow事業を中心に、DX推進の流れを捉え、企業向けのクラウド関連サービスを展開しています。さらに、システムソリューション事業やHRソリューション事業も手掛けており、多様なITサービスを通じて顧客の課題解決を支援しています。海外事業も展開しており、ポーランドやフィリピンに子会社を有し、グローバルな事業基盤の構築も進めています。
直近決算ハイライト
2025年12月期において、売上高は前年同期比17.8%増の91億8,973万円と大幅な増加を達成しました。これは、ITO&BPO事業におけるITサービスマネジメント、カスタマーコミュニケーション、イベントサービス事業の好調に加え、Windows 11移行に伴う機器販売の増加が寄与しました。クラウドソリューション事業では、ServiceNow事業の新規契約獲得や、ファンクラブプラットフォーム運営事業の譲り受けによるシステムソリューション事業の売上増加が貢献しました。利益面では、売上増加に伴い売上総利益も10.5%増加したものの、売上原価の増加率がそれを上回りました。販売費及び一般管理費は8.2%の増加に留まり、結果として営業利益は同23.0%増の5億2,517万円となりました。経常利益も14.4%増の5億509万円、親会社株主に帰属する当期純利益も14.3%増の3億1,772万円と、増収増益を達成しています。
強みと競争優位性
当社の競争優位性は、顧客ニーズに対応した多様なサービスをワンストップで提供できる点にあります。ITアウトソーシング、BPO、クラウドソリューション、システム開発、保守、導入支援まで、幅広いサービスラインナップを有しており、顧客は複数のベンダーと取引する手間を省き、効率的なIT戦略を実行できます。また、創業以来培ってきた「人を大切にするココロのこもったサービス」という企業理念に基づき、従業員の育成に注力し、高度な技術力と顧客との強固な信頼関係を構築しています。さらに、2025年1月にポーランドに研究開発拠点を設立し、同年12月にはAI生成を手掛ける株式会社Automagicaを子会社化するなど、AI技術への投資を加速させており、先端技術を活用した新たなソリューション提供能力の強化も図っています。
リスク要因
事業を取り巻くリスクとしては、ITアウトソーシング業界における競争激化が挙げられます。市場の拡大に伴い異業種からの参入が増加しており、技術革新や市場ニーズの変化に迅速に対応できない場合、競争優位性を失う可能性があります。また、優秀なIT人材の確保と育成は、業界全体で恒常的な課題となっており、当社も人材不足や人件費高騰のリスクに直面しています。イベントサービス事業においては、自然災害や感染症の蔓延によるイベントの中止・縮小が業績に影響を与える可能性があります。さらに、顧客から預かる機密情報や個人情報の情報流出リスクも存在し、サイバー攻撃等への対策が不可欠です。M&Aによる事業拡大も推進していますが、シナジーの発揮や統合におけるリスクも潜在しています。
投資テーマとの関連
当社は、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援するサービスを提供しており、現代の主要な投資テーマであるDX領域と深く関連しています。特に、クラウドソリューション事業におけるServiceNowの活用や、AI技術への積極的な投資は、AI、クラウドといった成長分野への注力を示しています。2025年12月にはAI生成を手掛ける株式会社Automagicaを子会社化するなど、AI技術の自社サービスへの統合や新サービス開発に意欲的であり、AI関連の投資テーマとの親和性は高いと言えます。また、IT人材不足が深刻化する中で、アウトソーシングニーズは高まっており、人材不足を背景としたITサービス提供は、労働生産性向上や効率化といったテーマとも連動しています。