このランキングについて

黒字から赤字への転落は、減損計上、特別損失、需要環境の激変、為替影響など 重大なリスク事象を示すシグナルである。本ランキングは 前期 純利益>0 → 当期 純利益<0 に転じた銘柄を、悪化額(当期 − 前期)の 大きい順に並べたもの。売上高 10 億円未満は除外している。投資判断にあたっては、一過性の特別損失か、構造的な赤字化かを 個別銘柄ページの AI 詳細分析および注記で確認することを推奨する。

集計時点: 2026-07-01(2026年上期版)/対象: 現役上場企業 データ出典: 各社の有価証券報告書(EDINET 提出書類)

トレンド観察

純利益が黒字から赤字へ転落した銘柄のランキングからは、業種を跨いだ広範な赤字化の兆候が見て取れます。特に電気機器、輸送用機器といった、景気変動の影響を受けやすい製造業の存在感が際立っています。ソニーグループや本田技研工業といった、それぞれのエレクトロニクス・自動車業界を代表する企業が上位に顔を出している点は注目に値します。これは、グローバルなサプライチェーンの混乱、原材料価格の高騰、あるいは特定市場における需要の減退といった、外部環境の激変が大手企業にも影響を及ぼしている可能性を示唆しています。

個別の事例に目を向けると、東京電力ホールディングスは、エネルギー価格の変動や原子力発電所の再稼働に関連するコスト増が、純利益の悪化に大きく影響したと考えられます。また、武田薬品工業における赤字転落は、大型買収に伴うのれんの減損処理や、新薬開発における一時的な費用増などが要因として考えられ、医薬品業界特有の構造的な側面も示唆されます。日野自動車のように、過去の品質問題やリコールに関連する費用が当期の業績に重くのしかかるケースも散見され、一度生じた問題が長期にわたる影響を及ぼすことを示しています。

このランキングを解釈する上で注意すべきは、赤字転落の要因が一時的なものか、構造的なものかを慎重に見極めることです。例えば、大規模な設備投資の減損や、特定の事業からの撤退に伴う特別損失は、翌期以降の業績回復に繋がる可能性があります。一方で、主力の事業における収益性の低下や、競争環境の悪化による恒常的な赤字化は、より深刻な経営課題を示唆します。投資判断においては、単に前期比での赤字転落という事実だけでなく、その背景にある会計処理や事業環境の変化を詳細に分析することが不可欠です。

Top 30 ランキング

順位銘柄業種決算期前期純利益当期純利益悪化額
1ソニーグループ株式会社電気機器2026年3月期11,416億円-3,269億円-14,685億円
2本田技研工業株式会社輸送用機器2026年3月期8,358億円-4,239億円-12,598億円
3東京電力ホールディングス株式会社電気・ガス業2026年3月期1,613億円-4,543億円-6,155億円
4ルネサスエレクトロニクス株式会社電気機器2025年12月期2,191億円-518億円-2,708億円
5武田薬品工業株式会社医薬品2026年3月期1,079億円-1,524億円-2,603億円
6日野自動車株式会社輸送用機器2025年3月期171億円-2,178億円-2,348億円
7帝人株式会社繊維製品2026年3月期283億円-880億円-1,164億円
8株式会社パソナグループサービス業2025年5月期959億円-87億円-1,045億円
9株式会社メタプラネット卸売業2025年12月期44億円-950億円-995億円
10株式会社ニコン精密機器2026年3月期61億円-861億円-922億円
11三菱瓦斯化学株式会社化学2026年3月期455億円-403億円-859億円
12THK株式会社機械2025年12月期104億円-699億円-803億円
13サンケン電気株式会社電気機器2026年3月期509億円-98億円-607億円
14コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス株式会社食料品2025年12月期73億円-508億円-581億円
15セガサミーホールディングス株式会社機械2026年3月期451億円-58億円-508億円
16株式会社髙島屋小売業2026年2月期395億円-82億円-477億円
17ダイドーグループホールディングス株式会社食料品2026年1月期38億円-303億円-341億円
18東芝テック株式会社電気機器2026年3月期299億円-23億円-322億円
19株式会社SUMCO金属製品2025年12月期199億円-118億円-316億円
20株式会社東和銀行銀行業2026年3月期45億円-245億円-290億円
21株式会社ツバキ・ナカシマ機械2025年12月期9.1億円-272億円-281億円
22大阪製鐵株式会社鉄鋼2026年3月期32億円-209億円-242億円
23株式会社エス・エム・エスサービス業2026年3月期61億円-143億円-204億円
24新東工業株式会社機械2026年3月期28億円-163億円-190億円
25ペプチドリーム株式会社医薬品2025年12月期150億円-37億円-188億円
26株式会社クレハ化学2026年3月期78億円-107億円-185億円
27株式会社REVOLUTION不動産業2025年10月期3.0億円-172億円-175億円
28東洋エンジニアリング株式会社建設業2026年3月期20億円-149億円-170億円
29株式会社ナカニシ精密機器2025年12月期86億円-24億円-110億円
30小野建株式会社卸売業2026年3月期49億円-22億円-71億円

注釈

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